接客には常に付きまとう出来事を対処する力
「ご遠慮いただいております」
日本語は本当に難しく、抽象的な言葉です、
同時に綺麗でもあると感じます。
この
「ご遠慮ねがいます」
「ご遠慮いただいております」
綺麗にお断りする言葉になりますが、
言葉の前に断りするような状況があるのか、
例えばどんなシーンに出てくるかというと
正装、純正装のお店などで
カジュアルスタイルで来店されたお客様に対して
入店をお断りしなければいけません。
そんな状況で
「そのような格好での来店はお断りです」や
「カジュアルなスタイルは入店お断りです」というと
これはもうだめですよね。
何がだめかというと
そのお客様自身を否定しているように感じます。
この台詞の場合は人が中心の意味になり
正装していないお前が悪いという風に解釈されやすく
使い方としては
「カジュアルの場合、ご遠慮いただいております」
こういうとカジュアルという服が主体になるので
人は否定せずにTPOに合わせた服装を
着ていただければ問題ありませんよ
とやんわりと表現しています。
この曖昧な表現が実に美しく
こういう言葉を使いこなすと
接客用語にも幅が増えます。